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加湿器殺菌剤に使用された有毒物質「PHMG」を体内で追跡

韓国原子力研と安全性評価研が共同研究


大徳所在の韓国原子力研究院(ハ・ジェジュ院長)は同研究院先端放射線研究所のチョン・ジョンホ博士チームが安全性評価研究所(ソン・チャンウ所長)全北吸入安全性研究本部のイ・ギュホン博士チームと共同で加湿器の殺菌剤に使用された物質である「PHMG(ポリヘキサメチレングアニジン)」が体内で移動する様子を放射性同位元素を利用して定量的に分析し映像化する技術を開発したと6月7日に発表した。

PHMGは加湿器の殺菌剤に使用されていた化学物質で吸入すると深刻な肺の繊維化を引き起こし死亡することもある物質。韓国で21世紀初頭に加湿器殺菌剤事件 注)が起き、大きな社会的問題となった。だがこれまで活用されてきた分析化学的方法では体内に吸入されたPHMGの動きと様子を確認することが難しかった。

こうした問題点を克服するために共同研究チームは放射線技術と吸入毒性研究技術を融合し新たな方法を考案した。研究チームはPHMGに体内への影響を及ぼさない極微量の放射性同位元素(Indium-111)をラベリング(labeling)したのち、先端放射線研究所の施設であるRI-Biomicsに構築された研究装置を活用してエアロゾル状態にし実験用のネズミに吸入させた。

そして実験用ネズミの臓器に存在する放射線量を周期的に測定した結果、放射性同位元素がラベリングされたPHMGが体内に吸入されて1週間後にも約70%以上が肺に残っており体外への排出速度が遅いことが確認された。また肺に蓄積したPHMGのうち約5%は肝臓に移動することが分かった。こうして肺以外の他の臓器にもPHMGが毒性をもたらす可能性を発見した。

韓国原子力研究院先端放射線研究所のチョン・ビョンヨプ所長は「今回の研究結果は呼吸器を通じて流入する微細粒子状物質、ラドン、生活で接する化学製品など多様な物質の有害性と体内分布の研究に活用できる。保健医学分野の研究と生活製品の安全基準強化などにも役立つだろう」と話している。

安全性評価研究所のソン・チャンウ所長は「吸入されるエアロゾル状の毒性物質に対する体内挙動に関する研究は韓国で初めてであり、世界的にも少ない難しい技術」と述べた。

研究結果は環境工学分野の国際学術誌『Chemosphere』電子版に5月25日付で掲載された。


注) 加湿器殺菌剤事件:韓国で加湿器に使用された殺菌剤により死亡者、肺疾患患者が発生した事件。2012年10月8日までに乳幼児36名を含め78名が死亡した。調査の結果、加湿器殺菌剤に使用された PHMGなどの成分によることが分かった。




[2018-06-13]

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